2015/09以降 ナビゲーション:地図全面表示とETC2.0 移植
40系LS後期型より採用された12.3インチのマルチスクリーン、従来のナビ画面表示から一線を画した仕様となりました。ただ、地図表示は後期型/初期モデルと中期モデルまでは、地図とその他表示の2画面表示、全面表示機能がありませんでしたが、後期型/最終モデルでは地図が12.3インチ全面に表示されるようになり、より視認性と使用性を向上させたものとなりました。
今回、後期型/最終モデルの地図全面表示を出来るように、私なりの改良を行いました。
さて、中古LS購入にあたり2015年9月以降の車両を条件にあげていましたが、都合よく希望通りのクルマが見つかる筈がありません。希望通りの車両でなかった時のことを考え、LS600hL EXECUTIVE packageのナビゲーションシステム関係の構成や年式違いによる部品の相違を車両購入前に調べてあり、関係する部品入れ替えで機能更新が出来そうな感じ(確証は無し)で、購入したLSが後期型/中期モデルだったので、ずっとやりたいことリストに上がっていた改良計画でした。
装着にあたり便利なインターネット上で情報収集を試みましたが、これに該当する情報はなく、部品入手も中古とはいえそれなりの金額が必要となるので、失敗した時の金銭的リスクは大きいですが、可能性に賭けたいと思い実行しました。
ただ、自分だけの情報収集と分析では心許ないので、C.S_Oさんにも情報収集と検討ご協力いただき、確信を高めた上で移植に挑みました♪
✴︎注意
同じことをお考えの方もおられることと思いますが、年式違いの部品を取り付けることによる車両故障のリスクが考えがれますので、実行される場合は自己責任でされますようお願いいたします。
実施車両:平成27年6月登録 LS600hL EXECUTIVE package
※LS600hL(EXECUTIVE package以外)/LS600hシリーズ、LS460シリーズに関しては詳細を調べていないので、移植が可能かどうかは分かりません。
私の車両、LS600hL EXECUTIVE package後期型一部改良後2014年10月〜2015年9月生産車両(後期/中期モデル)については、2015年9月以降の(後期型/最終モデル)ナビ関連及びETC2.0の移植は条件が揃っていました。
後期型/初期モデル(HDDナビモデル)は、後述しますが、私の調べた範疇では中期モデルに移植するような比較的簡単な移植は難しいかと思います。
後期型/中期モデルにお乗り方は、車両グレード/装備をよくご確認して部品相違をしっかりと調べて、やる気とリスクを背負う覚悟(←これ大事)があれば、上手くいけば移植はできるかと思います。
※タイトルで後期型/最終モデルと記載していますが、正確には16/09月以降(ワイドFM受信対応のナビ)が最終モデルとなりますが、私の中では多分その機能を追求しないと思いますので、あえて最終モデルと記載しております。
▶︎移植部品について
今回移植する部品は上の図で示してある①②③の部品で、リモートタッチスイッチ(本体両サイドのエンタースイッチとリターンスイッチを追加装備)はすでに交換済みでなので、こちらでは紹介は割愛いたします。
①アクセサリ メータASSY
※2015年9月以降
②マルチメディアモジュール レシーバASSY
※2015年9月以降 (マークレビンソン)
③トール コレクション(ETC) コンピュータ ASSY
※2015年9月以降 (ETC2.0)
交換済み部品:リモートタッチスイッチ(後期型/最終モデル)
▶︎調達部品
それぞれの部品は、ネットオークションやネット中古部品サイトで調達。
アクセサリ メータASSYとマルチメディアモジュール レシーバASSY
電子カタログの部品区分を見ていて、この2点の部品は仕様(標準仕様はそれぞれ標準仕様、LセレクトはそれぞれLセレクト)に合わせてのセット使用が必須な感じ。※Lセレクトオープニング画面は専用。
トール コレクション(ETC2.0) コンピュータ ASSYはかなり前から入手していて、フェイスのみを組み替えて装着予定でしたが、今回のナビ移植に合わせて車載器情報も私のLSに書き換えて、ナビとセットで移植して可能な限りの純正機能を使用できるようにしました。
ナビゲーション、VICS、ETCの各アンテナは品番が共通だったので、車両既設のものをそのまま使用。
もう1点、せっかくナビゲーションを刷新するのだからと、頑張って22年秋版のナビソフトを購入♪
こちらは新品入手(^^)
こちらはすでに交換済みのリモートタッチスイッチ♪
▶︎部品交換作業
シフトレバー周辺の分解は割愛し、マルチメディアモジュール レシーバASSYの
取り外しからのご紹介、固定はボルト2本と爪で嵌めてある構造。
取り外し完了。
裏面のコネクター類の嵌合解除が、数が多いので若干面倒(>_<)
大きなウッドパネル部分は、内装剥がしを用いて爪部分を少しづつ浮かせて
手前に引っ張れば外れます。初めて外す場合は若干固いので注意してください。
モニター枠部分の取り外しは、内装剥がしを上部の隙間に入れて下にたわませます。
数カ所上むきの凸部分があるので、それを下にたわませて浮かせます。
下側は手前から奥に刺さる爪になっているので、上がたわめば手前に引いて取り外します。
モニター固定ボルトの取り外し。
下側を手前にスライドさせてダッシュボードから抜き取ります。
裏面のカプラーを外せば、取り外し完了です♪
ETC車載器は、グローブボックスにビルトインされているので
少々面倒ですがグローブボックスを取り外します。
グローブボッス取り外しは、アンダーカバー及びニーエアバッグの取り外しが必須。
グローブボックスの取り外しが完了し、車載器裏面のカプラー類がやっと見えました。
カプラーを取り外し、ETC車載器の固定されているネジを外します。
ETC2.0車載器に交換して、グローブボックスを元の位置に戻して休憩♪
ここで作業の折り返し、あとは逆手順せ部品入れ替えをして組み付け!
▶︎部品比較
マルチメディアモジュール レシーバASSY、後期型/中期モデルと後期型/最終モデルの裏面比較両方とも同じカプラーの並び、超〜素人的発想でいくと、この時点で『いけそう!!』の判断になりますが、情報の精度が低すぎるので、今まで得た経験を生かして、①部品の相違、②互換性に調べ、その他修理書等に記載されているシステム構成図を参照しながら自分なりに入れ替え可能が推察していきました。
①部品の相違について、関連するアクセサリ メータASSY、マルチメディアモジュール レシーバASSY、トール コレクション(ETC) コンピュータ ASSYで、一番肝心なマルチメディアレシーバーの地図データ収録方式が後期型/初期モデルはHDDナビで、後期型/中期モデル及び最終モデルはSDナビとなり、同じSD同士での交換となることが重要になります。
次に、同じSDナビでその他付随する部品(オーディオ関連と各種アンテナ)を調べると、オーディオ関連に関しては、アンプ品番が異なり、ラジオレシーバーも品番が異なります。一方、各種アンテナは品番が同じ。この時点でダメかなと思いますが、システム構成は同じなので、下記の車両ハーネスの相違を調べました。
■車両ハーネスの品番の相違(表記は10桁品番の下5桁、末尾3桁を比較)
※LS600hL EXECUTIVE package用
▶︎▶︎その1:インスメントパネルワイヤー(ダッシュボード内ハーネス)
①後期型/初期モデル (HDDナビ)
品番:XXXXX-XXY00 適応年式:2012/09-2013/09
品番:XXXXX-XXY10 適応年式:2012/09-2013/09(ETC DSRC用)
②後期型/初期モデル(HDDナビ 年次改良後)
品番:XXXXX-XXY11 適応年式:2013/09-2014/10
③後期型/中期モデル(SDナビ)
品番:XXXXX-XXY12 適応年式:2014/10-2015/09
④後期型/最終モデル(SDナビ)
品番:XXXXX-XXY13 適応年式:2015/09-最終まで
ダッシュボードのハーネスについては、③が私の車両、④が今回の移植における該当になり、ご覧のように品番が異なり微妙な感じです。より情報の制度を高めるべく、付随する部品に通じるフロアハーネスの品番を調べたものが下記になります。
▶︎▶︎その2フロアワイヤ NO2 (助手席側を通ってトランク設置のアンプやレシーバーに接続)
後期型/初期モデル(HDDナビ)
(A)品番:XXXXX-XX380 適応年式:2012/09-2014/10
※"EXECUTIVE package(4人乗り)"&テレビ & DVD プレーヤ-後席ディスプレイ
ルーフ&BDプレイヤ:後席コンソール
(B)品番:XXXXX-XX390 適応年式:2012/09-2014/10
※"EXECUTIVE package(5人乗り)"&テレビ & DVD プレーヤ-後席ディスプレイ
コンソール&BDプレイヤ:センターコンソール
後期型/中期モデル及び最終モデル(SDナビ)
(C)品番:XXXXX-XX381 適応年式:2014/10-最終まで
※"EXECUTIVE package(4人乗り)"&テレビ & DVD プレーヤ-後席ディスプレイ
ルーフ&BDプレイヤ:後席コンソール
(D)品番:XXXXX-XX391 適応年式:2014/10-最終まで
※"EXECUTIVE package(5人乗り)"&テレビ & DVD プレーヤ-後席ディスプレイ
コンソール&BDプレイヤ:センターコンソール
フロアハーネスについては、(C)が私の車両、(D)が今回の移植に置ける該当になり、ご覧のように品番が同じ、これはかなり期待度の高い結果となりました♪
ダッシュハーネスの相違について配線図を事細かに見れば良いのですが、その気力もなく、一番知りたいマルチメディアモジュール レシーバASSYの裏面のカプラーの数と形状を調べる方法を考え、ネットで出回っている裏面画像を調べていたら、同じというのが判明、ETCについては簡単なので配線図で同一であることを確認済み。このような経緯でほぼ移植可能であろうと判断。 ←最後はやっぱり素人的判断(^^;
マルチメディアモジュール レシーバASSYの裏面カプラー比較。
後期型/初期モデル(上)、後期型/中期以降モデル(下)になり、カプラーの並び及び個数が異なるのがお判りいただけると思います。ナビゲーションシステムは、初期モデルはHDDナビ、中期モデル以降はSDナビになっています。ダッシュハーネス及びフロアハーネスも前述した通り品番が異なり、初期モデルは中期モデル及び最終モデルで互換性は無しという結論なるのがおわかりいただけるかと思います。
アクセサリ メータASSY、後期型/中期モデルと後期型/最終モデルの裏面比較。
モニターの色が異なって見えますが、肉眼比較で全く同じ。
裏面も全く同じ、強いて言えば微妙に重さが違う感じ、あと隙間から見える
機器の並びが異なります。分解していないので詳細は不明・・・。
見た目ロゴの違いのみ、後期型/中期モデルのDSRC車載器は2種類存在しますが
違いは不明、私のは中期モデルの終盤モデルで、DSRC車載器ですが、ETC2.0に
バージョンアップ登録し直してあります。実験で後期型/最終モデルのナビに接続し
使用可能なことを確認、ただ、せっかく後期型/最終モデルのナビにするので、見た目
機能共に揃えて装着することにし、ETC2.0車載器に変更しました♪
▶︎仮組み
アクセサリ メータASSY、マルチメディアモジュール レシーバASSYにカプラーを取り付け。
※画像はナビSDカードを未挿入時のもの。
ETC2.0車載器のカプラー取り付け。
SDナビにカードスロットに、新しいSDナビカードを挿入♪
レクサスのSDナビケース、さり気なくカッコいい♪
▶︎動作確認
カプラーがきちんと嵌合されていることを確認し、パワーオン!
ナビプログラム読む込み開始♪
問題なさそうな感じ(^^)
出た〜〜!!、ナビの全面表示!!
取り外した場所であろう地図がしばらく表示されたまま。
GPS信号をきちんと捕捉するまで放置することに♪
放置している間に色々と他の画面の確認や、ETCカードを挿入しての動作確認。
どれも問題なく動いている感じ♪
『やったぁ〜〜!』移植成功!!
野良レクサスなのでDCMは無視(^^;
▶︎組み上げ後の動作確認
取り外していた全ての部品を元どおりに組み上げて、再度動作確認。
ダイアグ画面を出して、過去のエラーコードを一度消去し、再度診断。
エラーもなく大丈夫そう♪
GPSの受信状態もだんだん良くなってきています(^^)
ナビゲーションのバージョン確認、2025年5月11日まで更新できます♪
DCMがなくてもネットからダウンドーロして自分で更新できます。
↓ ↓ ↓
Map on Demand
後席用天井モニターも動作確認、こちらも問題なさそう。
納車以来初めてくらいじっくりみ見ました(^^;
多分アイコン表示も後期最終に変わってます。
▶︎ 色々な画面を出して遊んでみる♪
奈良県から東京までのルート検索後の表示、当然ですが12.7インチ画面いっぱいに表示。
こうやって見るとモニターが大きいことに、改めて気がつきます(^^;
東京駅周辺の地図表示、いい感じ!!
もうニヤニヤが止まりません♪
私の住んでいる奈良県では、こんな賑やかな表示になりません(>_<)
2画面表示、画面右にメニューバーが透かし表示されるのが特徴。
メニュー画面、後期型/中期モデルの表示はアイコンに四角枠がついていましたが
枠がなくなり、アイコンだけのスッキリした表示になっています。
※画像は英語表示に変更して見たときのものになります。
オーディオ操作を全画面表示、大きく表示されて見易いです♪
オーディオと空調の2画面表示、後期型/中期モデルの色数の多い画面も好きでしたが
こちらの画面のシンプルな色使いで、好感がもてます。
エアコンの全画面表示、こちらも色数少なく表示されますが見やすくて良いです。
ナビの交差点拡大表示、『大きく』『見やすく』老眼の私にぴったりかも!!
TVモード/DVD/ブルーレイ/VTRモードの表示。
黄色表示のモニター全域に対して、オレンジ表示が出画サイズになります。
緑線の領域はブラックアウト表示されます。
一画面表示では真ん中60%位で表示され、左右がブラックされる残念な仕様。
これは下画像の2画面で表示させるのがベストかな〜と思います。
↓ ↓ ↓
真ん中表示が不細工なので、2画面で表示させるのがベストかと思います。
後退時、バックカメラとクリアランスソナーの表示。
後期型/中期モデルと大きくは変わりなく、見易さも同じです。
画像はありませんが、ETC2.0、VICSも問題なく動作しているのを確認。
モニター上では様々な画面表示ができますが、全て純正機能ですので、私が気になった部分のみを紹介させていただいてます。その他ナビゲーションシステム等については、下記のリンク(取り扱い説明書)をご覧ください。
↓ ↓ ↓
※詳しい機能は下記のリンクをご参照ください。
LS460/LS460L/LS600h?LS600hL ナビゲーションシステム取り扱い説明書
後期型/最終モデル(ワイドFM機能無し)の取り扱い説明書※2015年9月25日初版
▶︎欲しかった表示機能が現実に♪
車両購入検討時に穴が開くほど見ていたカタログ、後期型全年式のを揃え比較し、後期型/最終モデルのナビの全面表示がいいな〜と思い、買うなら後期型/最終モデルと思っていましたが、購入出来たのは後期型/中期モデル、でも購入前に事前調査で移植可能なことはなんとなくわかっていたので、いつか実現しようと思っていたことが、現実のものとなり一つの山場を超え感無量です。
テストドライブしていても、ついニヤニヤしてしまいます。
ひょっとして、後期型/最終モデルを運良く手に入れていたらこの気持ちは味わうことができなかっただろうな〜なんて思います。
もう1点、野良レクサス( Gリンク契約出来ない)だから、気にせずチャレンジで出来たナビ移植となり、CPO購入でこんなことやると、レクサスディーラーでのGリンク紐つけ作業はお断りされるんだろうな〜なんて思ってしまいます♪
私みたいに、あれこれしたいお馬鹿さんには打って付けのネタかな〜と思います。
何はともあれ、無事にナビ移植のゴールに辿りつけて最高です!!
報告の結びに、移植に多大なるサポートをしてくださった、C.S_Oさんに心より感謝いたしますm(_ _)m
▶︎最後に、得るものあれば失うものあり
ナビを画面いっぱいに出画する機能を得てましたが、シンプルに見せる目的なのか、走行モードの切替時のモニター表示がすごくショボイものになりましたので、その一例をご紹介。
中期モデルの『スポーツSプラス』の画面表示
むっちゃその気にさせるイラストがいい!!
↓ ↓ ↓
こちらは最終モデルの『スポーツSプラス』の画面表示
「なにそれ〜」って言いたくなる、シンプルな画面←良い表現
悪い表現だと、ショボイ画面(>_<)
LS460/LS460L/LS600h/LS600hL ナビゲーションシステム取扱説明書
2015年09月〜2016年7月
●作業時間:2時間位 ※部品交換の時間
●取付け難易度:★★★☆☆
●満足度:★★★★★