イルミネーション付き クルーズコントロールスイッチ

クルーズコントロールスイッチ、イルミネーションが色々とあるLSなのに何故かここは光りません。
これは車格に相応しい装備ではなく、不満点でもあり何とか出来ないものかとずっと思っていました。

様々なサイトやSNS等々で紹介されている、30系アルファードのイルミネーション付きクルーズコントロールスイッチの流用記事、それらを参考にLSに装着できないものかと画策、ただイルミネーションの色がアイスブルーなのでそのまま装着するのはいただけないので、LEDの打ち替えが前提となり、年齢と共にチップLEDの打ち替えは自信がなく二の足を踏んでいた時、ネットオークションで白色LED打ち替え済みのものを発見!!、これはラッキーとすぐさま落札入手し一気に取り付け準備が進みました。スイッチの取り付けに際し、純正のレオスタッドボリューム連動で輝度コントロールが可能としたかったので、事前の準備としてイルミネーションの配線の割り出しをしようとしましたが、ステアリング内の配線の詳細は配線図では追うことが出来ず、車両部品を取り外して当該ハーネスを割り出すことにしました。

▶︎夜間ドライブの操作性向上


前述したようにLSではイルミネーション機能が備わっていないので、夜間の運転時はスイッチの位置を感覚で探す感じでしたが、イルミネーション機能が追加されることによって視覚的に位置がわか流ので、操作性の向上に繋がり、かつステアリング部分が華やかになり、嬉しくなってついニヤニヤしてしまいます。

▶︎部品比較

アルファード用とLS用のスイッチを並べて比較、大きさはほぼ同じでステアリングホイールが見える部分だけを見るとパッと見は完全に同じように見えます。ステアリングホイールに固定する部分で違いはアルファード用はアース用の端子がある位で、固定用ボルトの取り付け用穴の大きさや位置関係も同じ。流用取り付けには問題無いのがよくわかります。
ちなみにLS用は日本製、アルファード用は海外生産品(某大陸製ではありません)。


画像はLS用、ベース塗装が濃いガンメタリックで、文字部分は色く印刷されています。


アルファード用はベースはつや消し黒取塗装、文字部分は抜き(透過)になっていて乳白色。


コネクター勘合部分はLS用が青、アルファード用が黒になっています。


コネクターのピン数は、LS用が3ピン、アルファード用が4ピンとなります。


先端部分、上がアルファード用で下がLS用、全然構造が違います。


アルファード用は基盤前端にLEDが装着され、スイッチ裏面のレンズ部分を光が透過する構造。


今回の懸念事項であったチップLEDに打ち替え、矢印部分がそれになります。
オークション出品者さんが白色LEDに交換してくれていたので助かりました(^^;
こんな小さなチップLEDの打ち替えは全く自信無し(>_<)

▶︎イルミネーションハーネスの加工

車両のレオスタッド機能に連動させる為、アースをステアリングで取らず、車両のイルミネーションマイナスに戻すので、この部分の端子を加工を行います。


まずは端子を起こして、丸い部分をニッパでカット。



純正のコネクター端子に入る大きさに削り折り曲げ。


手持ちストックのトヨタ純正端子(←コレ重要)と接続テスト。


導通を確認し、純正端子を熱収縮チューブ覆って皮膜処理。


端子の抜け防止の為にタイラップでハーネス固定。


イルミネーションプラスと、取り出し加工したイルミネーションマイナスの
ハーネスを取り出し、先端に中継コネクターを設置。
部材は純正リペアコネクターと端子で配線.comさんで調達
●矢崎総業040Ⅲ型2極Mコネクタ(端子別)/2P040-M-tr 2P040-M-tr
■矢崎総業製040型オス端子/M040 M040
●矢崎総業040Ⅲ型2極Fコネクタ(端子別)/2P040-F-tr 2P040-F-tr
■矢崎総業製040型メス端子/F040 F040
他の部分でも、この2ピンコネクターを重宝しています。
小型で、素人の私にも扱いやすい部材です♪

▶︎イルミネーションハーネスの枝わり作業

配線図では車両スパイラルケーブル以降のステアリング内の配線詳細は掲載されておらず、イルミネーションのプラスとマイナスの取り出しをどうしようか悩みましたが、ステアリングスイッチを分解すれば何か答えはがあるかと思い、分解することにしました。


ステアリングスイッチの片方だけ分解し、基盤を取り出します。


基盤にはコネクターの並びに合わせて、その役割が印刷されていました。


コネクター番号からハーネスを追っかけて、枝わりしやすい部分でハーネスを分岐。
この作業を行いテスターで導通確認し、間違えていないかチェック。
あとはスイッチを元どおりに戻します。


ちょっと話しが脱線しますが、LS600hシリーズはステアリングスイッチ部分のパッドが
本革巻きとカタログに書いてあり、本当かどうか確かめて見たかったのですが、画像の
ように樹脂ベースに本革を巻き込んであるのがみてとれます。カタログ通りの仕上げで安心♪


スイッチを元どおりに戻して、イルミネーションの分岐用ハーネスの設置を完了!!


ステアリング内のスペースが少ない部分なので、ハーネスの長さは短めで作成。

▶︎イルミネーション点灯確認


ステアリングスイッチを戻して、イルミネーション用のコネクターを手前に取り出し。


点灯テスト用のLEDを取り付け


スモールモードにして点灯確認。当然ですが、スイッチに連動!
続いて、ディマースイッチを操作して明暗コントロール確認。
こちらも無事に連動動作してくれました(^^)


今度はクルーズコントロールスイッチを取り付け、一連の動作確認。
全ての動作を確認!


スイッチを車両に取り付け、元に戻して行きます。
コネクター接続はエアバック裏面の隙間に収まるよに配置。


あとはエアバックを取り付ければ元どおり!

▶︎試運転


夜間運転時の環境再現に最適な近くのトンネルまで移動し、点灯状態の確認。
ここで思わぬ問題が発生、画像をご覧いただいてお判りいただけると思いますが
クルーズコントロールスイッチのイルミネーションの色と輝度が違う・・・。
画像ではそれなりに見えますが、実際はかなり気になるレベルで修正が必要。
急遽戻り、対策を行うことに。

▶︎イルミネーションの色と輝度を対策


ステアリングスイッチとクルーズコントロールスイッチを取り外して持ち帰り
12V定電圧を繋いで確認、先ほどの通り色と輝度が全然違います。


先ずは色味の調整、見た目の感覚を頼りに手持ちのフィルターで調整することに。


LEDを点灯させ、数種類ある薄ブルーフィルターを置いて、一番良さそうなものを選択。


フィルターをカットしてスイッチ内のレンズに両面テープで貼り付け


次に輝度の調整は、手持ちの抵抗を様々に試して、良いと思われる組み合わせを
基盤にハンダ付けして、イルミネーションプラスラインに割り込み加工。


加工した全体画像、赤のハーネスの先の黒い塊が追加した抵抗。
設置場所を考慮してハーネスの長さを調整してあります。


ステアリングにスイッチを戻し、抵抗を最適な場所を探します。


色々と検討した結果、クルーズコントロールスイッチの横(赤丸部分)に決定。


アップはこんな感じ。上手く収納できました♪


スイッチの見た目は何ら変化がありません(^^;
このあと再度試運転

▶︎良くなったけど、もう少し何とかしたい・・・


輝度はほぼ理想通り、色味がなぁ〜。
これで良しとして我慢するか・・・。

▶︎我慢できなくて、再度色味調整


暫く我慢して乗っていましたが、どうしても気になり再度色味調整をすることに。
ただし、スイッチを取り外してするのは面倒なので、必要最低限で調整を行いました。


ステアリングについたままでスイッチを分解。
きつい姿勢の作業になり、スイッチを取り外した方がよかったかのではと後悔・・・。


薄ブルーのフィルターをもう1枚追加。


何回と付けたり外したりしている間に、爪が甘くなってしまったので
思い切って新品部品に交換し、リフレッシュ!!

▶︎完成!!


最終調整が功を奏し、ほぼ理想通りの色味になりました。
見た目の良さと純正機能の両立を、違和感なく純正然とした仕上がりになり大満足!!

●作業時間:8時間 ※作業トータルの時間
●取付け難易度:★★★☆☆ 
●満足度:★★★★★

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