TOYODA純正 後席専用自動車電話

現代では使用できない自動車電話、平成初頭のセダンブームではトランクの自動車電話アンテナを装着するのが流行り、本当に自動車電話がついていたら「金持ち〜」って羨望の眼差しで見ていたものです。
時代が流れいつしか自動車電話自体がなくなり、自動車電話がついていても使えない飾りとなってしまいました。
スマホ全盛の時代に自動車電話、時代に逆行していますが、私にとっては車両専用設置型電話(←コレ重要)として、EXECUTIVE packageに相応しい装備として外すことのできない重要なアイテム、ただ装着するだけではなくオリジナリティを加えてより良い自動車電話環境を整えました。

▶︎自動車電話システムイメージ

部品構成
・IOデータ  NVBTH2シリーズ(ホンダインターナビ用) ※販売終了
・NTTドコモ 自動車電話 E001 ※販売終了
・mitsuakiオリジナル  PDC端子← →ドコモ自動車電話 接続ケーブル ※自作(PDC端子入手が困難)

オリジナル自動車電話の簡単な概念
スマホとNVBTH2をBluetooth接続し、NVBTH2と自動車電話をオリジナル変換ケーブルで接続、スマホを発信機がわりに使用し自動車電話を介して通話が可能になります。

過去の改良を生かした部品加工
10系セルシオの改良サイトでC.S_Oさんに作っていただいたオリジナルの自動車電話システム(当時は純正テレフォンコンピュターを介して使用)は、現代でもそのシステムを応用して使用することができるので、当時の作成していただいた変換ハーネスを参考にし、オリジナルのハーネス(システムイメージ図の「オリジナルを加工」部分)作成。
自動車電話装着はLS購入前から計画しており、当時の自動車電話もネットオークションで新品未使用を入手し、自分の中での「あったらいいな」を最高のカタチで具現化できました♪


▶︎ハーネス加工


NVBTH2と自動車電話を接続する変換ハーネス作成の様子を簡単に紹介。


NVBTH2を入手できても画像のPDC端子(右側のコネクター)が必須、またこの端子も
充電機能だけのものでは使えないので、データ送受信できるハーネスが入っているものが
必要となり、現在この規格の端子を使っているものはほとんどなく、入手困難品。


ハーネス加工は、画像右側のコネクターを自動車電話用コネクターに入れ替えます。
その作業と同時に自動車電話用の電源線(12V)とアース線も追加。


コネクターを分解


端子部分を壊さないように抜き出して、ここにハーネスをハンダ付け。


一本づつ配線を繋げてい区のですが、この作業が本当に面倒(>_<)


細かい作業の連続でヘトヘトになります・・・。


上側:NVBTH2接続用コネクター、下側:今回加工した自動車電話用コネクター。


ハーネスの全体像、自動車電話用の12V電源線も加えます。
 この作業を終えて、次は自動車電話側の変換ハーネスを作成。
ご紹介した内容と同じ細かな作業がひたすら続くので、そちらは割愛。


全ての作業を終えて、ハーネス接続して動作確認。
話が脱線しますが、確認作業に用いたのは10系セルシオ後期オプションの自動車電話♪


無事にアンテナ立って、受話/発話、両方OK!!

▶︎自動車電話クレードル作成

自動車電話設置場所は色々と考えましたが、若干の使いにくさは別として広大なスペースがある、リヤセンターアームレスト最下段に決定、この場所に決めた理由はハーネスの取り回しが容易になこと、使用頻度が低い自動車電話を上段のトレーを加工してまで置く必要性が感じなかったことです。


クレードル(設置台)は5,5mmのMDFボードを使用、少し厚いですがクレードルを重くし、受話器を持ち上げた時に一緒に持ち上がらないようにするのが目的。
画像に見えているボードの中央にある線は後でカットするラインで、組み立て前にバラバラでカットすると、きちんとした寸法にする自信がないので、組み上げてから一気にカットする方法にしました。


上画像の反対側、ハーネスが収まるスペース。


自動車電話を載せてみて、様々な条件を考慮し固定位置を確認。


反対側からも同じ作業を行い、最終的な固定位置を決定。


単体で良いと思われた固定位置で仮付けして、車両に持ち込み再度位置検討。


上面の自動車電話の固定位置が決まったら、中のハーネス処理を検討


大まかななハーネスの取り回しを行い、車両に持ち込み確認。

▶︎化粧仕上げ


全ての確認作業を終え、クレードルの仕上げ作業に入ります。
先ずはMDFボードにつや消し黒を塗装、その後起毛仕上げのカッティングシートの張込み。


自動車電話ベースを固定、自動車電話ハーネスも引き出します。


電話機にハーネスを接続し裏蓋をしめてベースに固定。


裏面のハーネスを収納する前に動作確認。


アンテナ3本立ってます♪
通信状態も良好!


裏側のハーネスを収納。
メンテナンスを考え中間にコネクターを設置した為、定員オーバー気味(>_<)
IOデータのNVBTH2も無事設置できて、このクレードルでシステム完結♪


外に出るのは電源ハーネスのみにしてあります。
あとは車両に装着するのみ。

▶︎車両設置完了♪


センターアームレストに自動車電話設置(収納)完了。


アームレストをあげると、
リヤエンターテーメントシステムのリモコンとマッサージのリモコン


最下段に自動車電話が鎮座しています。
スマホが主流の現在ではわざわざ自動車電話をかけることはないと思いますが
さり気なく置くことで、EXECUTIVE package感を主張♪

▶︎狙った訳ではありませんが


車両設置して動作確認、アンテナ3本立ってます(^^)


試しに着信してみると、「チャクシンアリ」ってカタカナ表示が泣かせてくれます♪
現代でもし自動車電話あったら漢字表記何でしょうね。


NVBTH2とBluetoothペアリングしているスマホは、車両ともBluetooth接続しているので
電話がかかるとリヤディスプレー内に「TEL」と表示されます。
オーディオもミュートがかかり、まるで純正システムのような感じ。
もうニヤニヤがとまりません(^^;

▶︎唯一無二の装備

知らない人が車両に設置された姿をみると、自動車電話置いていてあるな〜くらいだと思います。
自動車電話に憧れた世代の人がみたら、「お〜〜っ自動車電話、しかも使えるのが置いてる!」てびっくりされることと思います。
車には興味があっても、自動車電話を知らない世代の人がみたら、「スマホあるのに、わざわざ自動車電話置かなくても」って思われるかと・・・。人それぞれに受け止め方が異なると思いますが、現代(←これ重要)の世の中、40系LSで通話可能な自動車電話が装備されている車両はきっとないと思います。
私にとって憧れだった自動車電話が現代で使えることが重要、わざわざ面倒な加工してでも設置することが重要で思いが詰まったものでもあり、憧れが具現化できた喜びは非常に大きいです。

グリーンのイルミネーションが時代性を感じさせますが、LSに設置された電話機は今の時代でも独特の存在感があります。現状はこの状態ですが、当時のオプションのハンズフリーシステムを入手済みなので、今後はシステムアップを行う予定です

●作業時間:10時間位  ※全ての作業をトータルの時間
●取付け難易度:★★★★★ 
●満足度:★★★★★

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